Vフォー・ヴェンデッタ:あらすじ
第三次世界大戦後の近未来イギリス―。言論や思想が厳しく統制され、街では秘密警察が反体制言動を取り締まり、アダム・サトラーの独裁国家と化したイングランド。っていた。 外出禁止時間を破ったため、構成員に拘束されかけた女性イヴィー・ハモンドは、ガイ・フォークスの仮面を被る謎の男"V"に助けられる。 そして"V"は裁判所を盛大に爆破。翌朝、BTNで働くイヴィーの前に現れた“V”は、1年後の11月5日に国会議事堂の前へ集まるよう国民達に電波ジャックを起こし、呼びかける。その後、重要参考人として手配されるイヴィーを隠れ家“シャドウ・ギャラリー”へと迎え入れ、“V”の元で匿ってもらうことになるが―。
スタッフ・制作
- 監督
- ジェームズ・マクティーグ
- 脚本/製作
- アンディ・ウォシャウスキー
ラリー・ウォシャウスキー- 撮影
- エイドリアン・ビドル
- 上映時間
- 132分
- 制作
- 2006年
- 制作国
- アメリカ
主演俳優
- ナタリー・ポートマン
- ヒューゴ・ウィービング
- スティーブン・レイ
- ジョン・ハート
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【鑑賞前】
ガイ・フォークスの仮面を付けた男は『オペラ座の怪人』を彷彿とさせる。が、本作とは関係はない。ガイ・フォークスとは、かつてカトリックが迫害されていた17世紀初頭、政府転覆を狙うべく、イングランドでおきた上院議場爆破未遂事件の、実在した実行犯。実行直前で逮捕され、激しい拷問のあと、残虐極まりない方法で処刑された男である。 “V”は言葉遊びが多く、シェイクスピアの著書からの引用が多い。
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【鑑賞後】
ナタリー・ポートマンの丸坊主で話題となった本作だが、イヴィー役のオーディションの際に監督から「髪の毛を剃ることになる」と言われるも迷うことなく承諾し、彼女は丸坊主姿で第58回カンヌ国際映画祭にも出席したことは有名な話。 フェイクニュースしか流さない、国営放送。国の政治が間違っていると解っていても何もできない、何も行動しない国民。どこかの国を見ているような…。しかし、どんな理由があろうとも人を殺めるのに、正義は無い。